「母ちゃんが好きなだけ働き、元気でいられる店」を故郷に。ちいさな町のちいさなカフェ FILIPPO MADREが、栃木県那珂川町に12/19 OPEN
フィリッポ(岩澤正和)が生まれ育った町、栃木県那珂川町は山に囲まれ、清流、那珂川が町の中心に流れる自然豊かな町。神社や温泉郷や美術館など見どころも多く、多くの観光客が訪れていた。しかし過疎化も進み、若者は少しずつ都会へ。かつての賑わいは少しずつ薄れていた。
それでもこの町には豊かな自然と風景、素敵な人、そして守るべき文化が残っていた。
那珂川町町長はこう話す。「新しい人を外からよばんでもええ。とにかく今住んでる人が、この町に住んでいてよかったと思えるような町にしたい」
廃れかけた町に見えたこの那珂川町は、一度踏み入れてよく見ると、多くの魅力あるものとひとに溢れていた。
真喜子さんはかつて那珂川町でレストランシャトーを経営していた。ハレの日は満席で、平日も地域の方に愛されお弁当の注文を団体で受けるなど、忙しい店だった。「ハンバーグ定食は大人気で。今でも食べたいという声があるの」
Madreはイタリア語で母という意味。息子のフィリッポは東京練馬区の石神井公園でピッツェリアを開業して11年。
ふるさとの那珂川町を「人と町、人と食、人とひとを繋ぐ場所」にしたいという息子の言葉は、母と娘の心に小さな火を灯す。
真喜子さんがお店(シャトー)をたたんでから数年。「母ちゃんが好きなことをしながら、いつまでも元気でいられるように」という息子の想いを形にすべく、チームフィリッポは動き出した。
フィリッポと共に働く料理人やサービスマン、プロデューサーたちが店舗オープンの準備のために毎週のように足を運び、知恵を伝授。
地方を元気にする鍵は、「レストラン」だ。レストランは英語で「回復」を意味する「restore(レストアー)」が由来。「回復させる」という意味を持つ。
気楽に来れる、地元を愛する人の小さな店が少しでも増えたら。それだけで町の目的地になり町は元気になる。地方には、沢山の想いのこもった真似できない文化がある。都市と地方を繋ぎ、地域を超えてレストラン同士が知識をシェアして助け合えば、なくなりつつある郷土料理を維持できる。そうすれば、日本の食文化は底上げされる。
フィリッポは言う。「この町はポテンシャルしかない」
そう、日本の地方にはポテンシャルしかないんだ。
FILIPPO MADRE(フィリッポマードレ)
◾️オープン日:2023年12月19日(火)昼頃〜
◾️店主:岩澤真喜子、岩澤真澄
◾️住所:〒324-0608 栃木県那須郡那珂川町健武1290-3
◾️電話番号:090-4078-7476
◾️営業日:母の気まぐれ 電話にて柔軟に対応
◾️時間:昼〜夜
◾️席数:7席
◾️メニュー例:ママの手作りチーズケーキ、ママの熟練コーヒー、Filippoピッツァ、パスタ、一日一組のディナーコース、他
◾️instagram : @filippo_madre https://www.instagram.com/filippo_madre/
「どんどん疲弊していく地方で、無理なく、人が自分らしくはたらき、観光客と地元の方に、地元の人の手料理がふるまえる飲食店の形があります。お店で時間を過ごしたい人は多数にいるはず。必要な人に情報を届け、その人にとって心地の良い使い方で利用してもらえたらと思います。他の地方も真似できるように。ここ那珂川町で小さな希望を作れたらと願ってます」
ーーフィリッポ(岩澤正和)より
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