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仙台からやってきたピッツァ大好き娘。歌川佳のストーリー。

2022.04.01

「こんにちは〜!!」とFILIPPOのお店の入り口で元気よくお客さんを出迎えてくれるのは、歌川佳さん(29)。持ち前の明るさでお客さんを喜ばせるだけでなく、FILIPPOで働くスタッフのムードメーカー。仙台出身の彼女は2年前の2020年に女一人で上京し、FILIPPOに入社。今は店長見習いとして日々苦戦しながらレストランサービスを行う。

そんな彼女がこの店に入社するきっかけは、ピッツァが大好きな少女だった頃、ピッツァ東北大会で当店のオーナー岩澤さんに出会ったことが始まりだった。

■とにかく飲食店で働きたい!

―FILIPPOに来る前はどんなことをしていたのですか?

学生時代は、ホテルのベルマンに憧れてホテル専門学校に行っていたのですが、当時アルバイトしていた飲食の方が楽しくて。ホテルよりも、みんなで忙しなく動きながらお料理をだす飲食の方が自分には合っているなと思ったんです。なので、卒業後は、都内のレストランに就職しました。

ただ、労働時間も長くて、毎日終電で帰宅する日々で、きつくて。2年働いた後、病んでしまって、仙台の実家に帰ってきたんです。

ただ働くのは大好きだったので、地元に帰ってすぐに「バイトからでも良いです!」と意気込んで始めた地元のトラットリア(イタリアンレストラン)で6年ほど働きました。

■FILIPPOとの出会い

―ピッツァが大好きで、ピッツァの大会を巡っていた時期があったそうですね。どのような経緯で、FILIPPOを知ったのですか?

2015年のピッツァの東北大会で、岩澤さんにご挨拶をしたのが最初です。

その一年後の2016年に初めてFILIPPOに来たのですが、国産小麦を使っているピッツァを初めて食べたんですよね。ピッツァって、同じイタリア産の生地を使うのが一般的なので、当時、国産小麦を使っているピッツェリアは珍しかったんです。

国産小麦の話だけに限らず、このお店は他と全然違うと思いました。「〜さんの牛です、〜さんはこんな生産者さんで・・・」とサービススタッフに説明してもらう中で、生産者の顔も、ストーリーも全部見えてきました。

―そのあとすぐに、FILIPPOで働くことになったのですか?

いや全然。その時は全く東京に来る気はなくて、仙台のお店で満足していました。労働時間も8時間きっかりで、お休みもあるし、美味しいものも食べに行けるし、素敵な職場だったんです。ですが、25歳くらいになった時に、「このままでいいのかな?」と思うようになったんです。

私のやる気が有り余っちゃって、「いらっしゃいませ〜」と元気よく挨拶した時に、「そんな張り切って頑張んなくていいよ」って当時の上司に言われて。

じゃあどうしたらいいの?って・・・ちょっとやる気が無くなっちゃったのかな。

そうしたら、2020年コロナになって、お店は休業。仙台の状況が全然変わらない中で環境を変えたくて、モヤモヤしていた頃でした。

そんな時に、岩澤さんの投稿をたまたまFacebookでみかけて、思いきって『話を聞いてみたいです』と連絡をしたら、すぐに返信をくれました。

―そして東京に一人で話を聞きに来て、入社することになったのですね。東京の飲食店で働くことに対して不安はなかったのですか?

東京のお店を辞めた経験があったので「またメンタルやられちゃうかも。怖いな。」と思って尻込みをしていたのですが、いざFILIPPOに来たらやっぱりここで働きたいと思いました。活気も、スピード感もあって、みんな個性がギラギラ光っていてすごかった。自分もその一員になりたい!と思い、FILIPPOで働くことを決意しました。

■苦難を乗り越え

―働く中で、辛かったことや大変だったことはありましたか?

自分はお店のために何ができるんだろう、と悩んでいた時期がありました。いろんな機会を与えてくれるFILIPPOだからこそ、その分お店に還元しなきゃと思うけど、自分はちゃんと返せているのかなって。

周りのみんなについていけなくて、怒られて、泣いて。

ただ、このお店のために尽くしたい、と思えるから、辞めたいと思ったことは一度もないです。

■現場で働く楽しさ

―歌川さん、最近は特に、すごく楽しそうにキラキラして見えますね。

未来を考えろって岩澤さんに言われるんです。「過去のことは話すな、過去はどうでもいい。失敗をくよくよ悩んでも仕方がないだろう!」って。

今はやっぱり現場が楽しいです。岩澤さんも現場に居てくれていて、一番エネルギッシュに働いているボスの姿を近くで見られるから、それがいいですよね。

自分を採用してくれた恩返しをしたいし、期待に応えたい。私も自立したいし、自分一人でも盛り上げられるような人になりたいです。

―素晴らしいですね。これからどんなことをしたいですか?

今まで自分に何があるかわからなかったんですよね。自分の良いところを発揮できているのか、自分は何者なのかすらわかっていなかったけど、今はここでみんなのいろんな取り組みを見ることができて、地産地消や、フードロスに興味を持つようになりました。

そういった課題を身近に感じて活動をできているから、もっとお店や地域に貢献できる人になりたいです。

まかない時間

■番外編―岩澤正和オーナーからのメッセージ

―岩澤さんから見た歌川さんはどんな人ですか?そして、FILIPPOの中でどんな存在なのでしょうか?

泣きべそをかきながら一生懸命サービスしてくれている。前向きだし、マイナスの言葉は出てこないし、向日葵みたいなやつだよね。

でもね、彼女はみんなといると120%を発揮するけど、自分一人になると、60%になっちゃうところがあるんだよね。自分の身の回りのこと、家の掃除とかは苦手。周りに見られている部分に関しては頑張るんだけど、見られていない部分は手を抜いちゃう。

だけど、それだと人間つづかないし、よくないでしょう?

仕事で100%力を発揮できなかったとしても、私生活で50%だったものを80%まで持っていく努力をするなら、人間としては成長するわけじゃん。だから、仕事ができるようにならなきゃいけないと思って、私生活をおろそかにしているようだったら、意味がなくて。むしろ私生活の方を大事にするべきかもしれないし、そのバランスを取る必要があるよね。

それとね、「張り切って頑張んなくていいよ」という仙台のお店の上司の一言は、波の激しい彼女の感情を安定させてあげるための愛情なんですよね。今なら彼女もそれをわかるかな。

■編集後記

辛いことも経験しながら、目の前に出てきた壁を乗り越えるために何事にも前向きに取り組む歌川さん。そしてそんな彼女を、時には厳しく、時には優しく指導する先輩のFILIPPOメンバーや、父のような目線で見守る岩澤さん。「歌がいなくなったらこの店、すんげー寂しい店になる。うるせーキンキンした声だけど、あれがないとだめでしょ」という岩澤さんの言葉の裏に、愛を感じずにはいられなかった。


ライター/井上美羽

FILIPPOでは熱い思いをもつ仲間たちを募集しています。興味のある方は、こちらまでお問い合わせください。
▷▶︎pizzaiwasawa@yahoo.co.jp (岩澤正和)

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